わろてんかのあらすじの第四十話です
わろてんかのあらすじの第四十話です。
風鳥亭から逃げ出して神戸の新開地の小屋に行っていたアサリを捕まえて引っ張ってきたキースはおてんに合わせますと、アサリは、わてもくうていかなあかん。
この小屋は終わりや、万丈目はんも、そろそろ見切りをつけなあきまへんで。
万丈目もキースもその言葉に反論できません。
確かに閑古鳥が泣く小屋で舞台に出ても一銭にもなりません。
完全なタダ働きです。
芸人から見れば、この風鳥亭という職場は、完全なブラック企業です。
経営者の辛いところはこういうところですね。
従業員をしっかりと食わせなくてはいけません。
それが席主の仕事でもあります。
その席主は出演してくれる噺家を探しに奔走しています。
ここで、踏ん張れるのは、女将さんであるおてんちゃんだけなのです。
だからアサリがこの小屋は終わりやっていうのに対し
「終わりやあらへん、わたしがしっかりとこの小屋守ってみせます」
って啖呵を切れるのでした。
奔走していた藤吉がしばらくぶりに小屋に戻ってきますと、小屋は休業していました。
中にいたおてんに、藤吉は、
「どうしたんだ、今休業したら、あかんのと違うか。小屋にとって大事な時期に・・・」
そう言うと、おてんは、
「もう、残ってる芸人さんはいっぱいいっぱいです。アサリさんは逃げ出しましたし。」
アサリが・・・絶句する藤吉。
そこでおてんが提案します。
「なあ、藤吉さん、もう一度文鳥師匠のところに行きましょ。」
「あほな、こないだ断られてるやん。」
「あの時は、伝統派の落語家をうちに出してほしいというお願いですやろ。今度は違います、文鳥師匠直々にでてもらおうというお願い出す」
「ええー、弟子でも断られたのに、今度は師匠を出すて?」
ヾノ・д・`)ムリムリという感じで驚く藤吉に、おてんは秘策を持っていました。
おてんは伊能栞から文鳥の甘いカレー好きなことを聞いており、甘いカレーを作って持っていけば、何とかなるやろってことで自信があるのでした。
甘いカレーといえば、ハウスバーモントカレーくらい甘いのでしょうかねえ。
林檎と蜂蜜でもいれるのでしょうか。
それでも何とかカレーうどんを作ったおてんは、そのまま文鳥に持っていきます。
師匠は頂いたカレーうどんを「ズズーッ」を啜りますと、うまいなこのカレーうどんとべた褒めします。
わしが辛いもん好きやということを知っとんたんか?
でもな、わしがカレーうどん一つでころっと行くほど甘うないで、そうピシャリという師匠。
そこで背筋を伸ばす藤吉は、今日は師匠にご出演願えないかというお願いです。
ほう、このわしに。
回りにいた弟子たちは血相を替えて、何をいうとるんや、端席の席主の分際で。
といきり立ちますが、藤吉は構わず続けます。
はじめて見た文鳥師匠の演目。
それは前座で話す演目でした。
それでも、名人の話芸を聞いて感動した藤吉は、ぜひ天魔のお客さんに聞かせたい。
一度でええんだす。
出演してください。
そう言えば、この間、師匠も言ってたね。
落語に伝統もオチャラケもない、もともと庶民の娯楽や。
庶民が聞いて面白ければいいんだ。
まさに、今の藤吉のお願いはこのことですね。
藤吉の熱意とおてんのカレーうどんがきいて風鳥亭への出演の承諾を得ました。
それにしても、おてんを救うのがカレーですね。
この間は、藤吉が仕入れてきた古米を売るのに、カレーのレシピを付けて売ったこともありました。
カレーに縁がありますねえ。
さて、文鳥師匠が風鳥亭に出ることが決まって長屋は大騒ぎ。
伊能にも報告に行きますと、せっかく文鳥師匠が来るんなら新聞記者にリークして取材してもらおう。
端席の席主の熱意が師匠を動かした、なんてね。
いよいよ文鳥が風鳥亭に付きまして、楽屋に来ます。
風鳥亭の中は押し合いへし合いの大混雑です。
いよいよ文鳥の高座が始まります。
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