わろてんかのあらすじの第五十四話です




わろてんかのあらすじの第五十四話です。

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2件目の寄席を持った藤吉の商売は順調です。

しかも、欧州で起きてる戦争(第一次世界大戦?)のおかげで日本は好景気。

中でも工場の多い大阪の人口が東京を抜いて一位になったとか。

だから大阪も好景気。

この景気の風に乗って風鳥亭も大いに盛り上がっていきたいところです。

と藤吉が言いますと、おてんは子守を本格的に頼まなあきませんな、って言い、ついにタネさんというベビーシッターを頼みます。

リリコは子守の職を解かれて寂しそう。

しゅんやを最後にだいて、「しゅんや、さみしなったらいつでもおいで~」

そしててんに向かって、「私、これからどないしょう?」

おてんが、「芸人に戻る気はありませんの?」

「いやや、新世界で女給でもやろかな?」

たしかにリリコが新世界で女給をしたらリリコは人気でるだろうけどね」

それにしても、大阪も人口が多くなると、スリや万引などの犯罪も増えますね。

この間も天神さんで賽銭泥棒がいおったと噂してると、警察官に追いかけられているアサリが来て、

ごりょんさん助けて~

アサリを追いかけてくる警察官は、

「まて、この賽銭泥棒~」

賽銭泥棒?

一同びっくりしてますと、実際は賽銭箱の前で、自分のお金を数えていただけでした。

賽銭泥棒の疑惑が取れたアサリですが、それでも警察は、近頃芸人の人気が出て風紀が乱れとる

しっかり監督しておくんやな。

はて?

人気の芸人で風紀を見出してるもの?

少なくとも、風鳥亭の万丈目やキース、アサリやガンちゃんではありません。

誰やろ?

ってみんなで話ししてますと、風太が入ってきて言います。

「月の井団吾師匠ですな」

団子師匠か?

dango

「せや、大阪の名物は通天閣と団吾や、と言われてるくらい団吾師匠は、笑いの神様に愛された天才や」

風太がそう評すると、おてんは、

「風太、いつの間に、そんな笑いに詳しくなったの?」

風太は、

「今では、顔みただけで、その芸人の芸がおもろいかどうかわかるわ」

すごいな~

「寺ギンの後を継ぐのは俺しかおらん」

と言ってます。

その噂の団吾師匠、「女と借金は芸の肥やし」と豪語するほどの破天荒。

なにわの落語家らしいお人です。

でもね、一般の人は、そんな芸人に関わりたくないものです。

しかし、藤吉は、風鳥亭に看板の芸人を探してた折り、団吾のことが気になりだしました。

「団子を風鳥亭で抱えたらどうだろ?」

風鳥亭の経営は安定するのではないか?

おてんは、団吾を抱える?

お金かかるんでしょ?

せやな。

大体、1万円かかるかな。

え~、そんなに~?

1万円は今の貨幣価値に換算しますと、約5000万円です。

おてんの時代から現代まで、お金の価値が5000倍も上がったんですね。

やっぱり、経済は発展しなくてはいけませんね。

さて、団吾が気になり始めた藤吉。

早速、団吾の舞台を見ると、コーフンして帰ってきます。

すごいで、団吾師匠。

よーし、何とか団吾を取り込んでやる!

そういう藤吉を前に、風鳥亭の芸人はため息を付きます。

風鳥亭が軌道に乗るまで、支えてきた初期の芸人たち全員のギャラを遥かに超えるギャラで団吾を抱え込もうとする藤吉に、不信感が募る芸人たち。

あーあ、一難去ってまた一難。

寄席の経営は難しいねえ。

しかもねえ、団吾師匠の後始末にもお金も時間もかかりそう。

いくら芸がいいからってねえ、経営考えたらどうなのかな~

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