わろてんかのあらすじの第五十九話です




京都から来る予定の芸人の代役に、月の井団真を起用したおてんですが、団真の大失態により、高座は台無しに。

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それを聞いた藤吉は烈火の如く怒りまして、「高座のことには二度と口出しをするな!」

その日からまたまた夫婦の会話が途切れました。

藤吉は亀井経由で話をし、おてんはおトキ経由で話をします。

藤吉は亀井に「団吾師匠の契約金を作るのに権利書が必要や、金庫の鍵を出してくれ」

すると亀井はおトキに、「金庫の鍵を出してくれというとります」

おトキはおてんに、「金庫の鍵を出せ」と伝えます。

おてんは、「金庫の鍵は出せません」とおトキに返事します。

おトキは、亀井に、「金庫の鍵は出せません」と言い、亀井は藤吉に、「金庫の鍵は出せん」って言ってます。

kinkonokagi

藤吉はキレて、「もうええ、金庫の中には俺の名義の財産もあるはずや」とおてんに直接言いますと、

おてんはおてんで、「団吾師匠に払う2万円があるなら、他の芸人の給料も上げて欲しいわー」

そんなことをつぶやきます。

あーあ、藤吉夫婦も離れちゃったね~

そんな時、お夕からの手紙がおてんに届きます。

嫌な予感がするおてんは手紙を読んでみますと、団真と離縁するという内容でした。

びっくりしたおてんは、団真のところに行きますと、団真は「そのようやな。出てったな」

とのらりくらり。

お夕さんが出てっていいんですか?

って言いますと、「出てったもんはしゃあないな」って寂しそうに、でも、諦めたようにつぶやきます。

支えのお夕さんがいなくなっちゃうと、団真さんはますますダメになりますね。

おてんが風鳥亭に戻ってきますと、藤吉がおてんに、団真とお夕とのことはええ。

2人のことはほっとけ。

と言い、さらに、藤吉は言います。

おてん、お前はしばらく安め。

風鳥亭を切り盛りしてくれて頑張ってくれたけど、もうええ。

後は、しゅんやと家の仕事に専念してくれ。

おてんはびっくりし、私に風鳥亭の仕事をするなということですか?

私は、家族三人で仕事するのが楽しみやったのに。

そういうおてんに、そやない。

家の仕事に専念しておくれと頼んでいるんや。

それから家の仕事をやるようになったおてん。

しかし、亀井は藤吉に、明日から御寮さんがいなくなって、大変でっせ。

藤吉は、大丈夫や、任しとけ。

そういったものの、いざ、御寮さんのお仕事をやるんは大変。

やれ、両替、やれ、品物が足りない。

細々とした実務をやってこなかった藤吉は、やることがいちいち遅い。

仕事が藤吉のところで、滞ってしまいます。

一方のおてんは、家にいるので、ストライキ中の芸人たちと会ってしまいます。

御寮さん、何をしてはるんですか?

うちもストライキや。

もう風鳥亭の仕事はええ、と言われました、っておてんが言います。

そんな時に、スト破りやって血相を変えて万丈目がやってきます。

スト破り?誰や。

その場にはキース、アサリ、そして今、万丈目が来ました。

いないのは岩ちゃん。

怪力で、張り子の岩を持ち上げるパフォーマンスのガンちゃんです。

そのガンちゃんがスト破りをしてしまいました。

怒った残った芸人は、赤いハチマキをして、みんなでどこかに向かいます。

さて、おてんはリリコに愚痴をこぼしに行きますと、

リリコは、まだまだ芸や芸人のことわかってないなって言います。

寄席には花形が必要や。

うちも女義太夫の時、寄席に花形がおってな、その花形が結婚した途端、

一気に客足が減ったのを実際に体験したんや。

だから、藤吉が風鳥亭に団吾を呼ぶのに、1万や2万を使うのは当たり前や。

あんたは、風鳥亭からひまを出されたんやない。

まだ、わかってないから、しばらく勉強をしながら、見とけ。

リリコは相変わらずキビシイことを言います。

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