わろてんかのあらすじの第三十四話です




わろてんかのあらすじの第三十四話です。

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ついに亀井が折れて、そろそろこの小屋もあんたらに渡す時期がきたようやな。

そう言って引き戸の鍵を開ける亀井は、寄席の舞台をおてんと藤吉に見せます。

わー、素敵な寄席や。

てんと藤吉は抱き合って喜びます。

この寄席は俺らのもんや。誰にもわたさへんで。

おっとその前に、説得する相手がいます。

始末屋の御寮さんです。

始末屋の御寮さんが、果たして、席主に賛成してくれるかどうか。

早速、おてんと藤吉が話ししてみますと、御寮さんは、案の定反対してきました。

「あかんあかん、寄席なんてあかん、絶対にあかん」

そんなこと言わんと、お母ちゃん。

お願いします。どうか、寄席をやらしてください、てんもお願いします。

そう言ってると、御寮さんは、あたたたた、腰がと腰を抑えますが、実は腰が悪いのは演技でした。

そして、その演技も藤吉郎にはバレていたのでした。

お母ちゃん、それ、仮病やろ、バレてんで。

御寮さんは、だいたい、金もないのに寄席なんか持てるんか?

藤吉が小屋を手に入れたことは、長屋中に広がります。

藤吉はん、席主になりはったんやな。

わしも寄席にだしてくれるんか?

うちの亭主も寄席にだしてえな。

アサリも、万丈目もキースも売れない芸人たちが必死で藤吉にお願いします。

藤吉は、せやけど、まだな、お母ちゃんの承諾をもらってないねん。

キースとアサリは、よっしゃ、わしらが、御寮さんを説得したるわ。

キースたちが御寮さんのお部屋に行きますと、御寮さんは前屈とか後ろ反りとか腰の体操をしていました。

御寮さん、仮病でしたんかいな。

腰いたい振りして、わしらをこき使っとったんですか。

違う違う。

腰は今日直ったんや。

明日からまた天秤棒担いて、行商するさかい、準備しとったんや。

そう言いますと、キースたちは、藤吉はんの小屋、認めたってや。

途端にだんまりになる御寮さん。

それ以来、おてんとも、藤吉とも一言も話をしません。

翌日、天秤棒を担いで商売にでかけた御寮さんです。

御寮さんは、藤吉の見つけた鶴亀亭に行き、ここは・・・って言います。

そうです、この寄席は、御寮さんが御寮さんになる前に、旦那が遊び呆けてた時、旦那を探して歩き回って、それでも見つからないので、川にでも飛び込もうかって思った時、藤吉があの寄席に入りたいって言った寄席のことでした。

寄席に入って、一笑いしますと、苦労は忘れ、また頑張ろうと思ったお母ちゃんでした。

そのころの藤吉郎は、いつも難しい顔ばかりしてるお母ちゃんを何とか笑わそうと、モノマネをやったりしてたのでした。

寄席に行きたいと駄々こねてたのも、何とかお母ちゃんを笑わせたい一心からでした。

お母ちゃんは鶴亀亭の中に入っていき、ここは、藤吉郎と一緒に行った寄席や。

そこに藤吉もやってきて、ここで、お母ちゃんと芸人をみたんやな。

そして、藤吉は舞台で、「ホーホケキョ」とうぐいすの鳴きマネをします。

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全然、似ていないのですが、ただ、ホーホケキョと怒鳴ってるだけですが。

ホーホケキョと鳴いてるだけの芸人は確かにいるのですが、(西川のりお)藤吉のは、芸にもなってないのですが。

お母ちゃんが、御寮さんが、( ´,_‥`)プッと笑ったのです。

それを見た、藤吉郎は、お母ちゃんが俺の芸で笑ったって喜ぶと、

ついスキを見せて笑ってしまったお母ちゃんこと御寮さんが「わてが、わろてやったんや」

と言い、さらに、「しゃあないな、しっかり、頑張り。ただし、これからが地獄やで」

と言いますと、おてんも藤吉も、「わかりました」

儲けるには、金になる芸人をぎょうさん呼ばないかんな。

頼むから、しっかり儲けておくれ。

そんな時、誰やわしの小屋でごちゃごちゃやっとんのは。

と見知らぬおっさんが怒鳴っています。

ここは、俺の小屋ですよ、とそのおっさんの隣におった亀井に藤吉は同意を求めますと、

目をそらす亀井。

お前らみたいな素人に、席主なんかできるかいや。

そう言って、出ていきますと、藤吉は亀井に、どないなっとるんや。

と聞きますと、彼は、太夫元や。

太夫元とは、芸人をあっせんする仕事師のことです。

太夫元役に、兵藤が出てますよ。

その寺ギンという太夫元は、この小屋をほしがってて、亀井に500円で買うと言ってきたんですって。

500円は今の500万円くらい。

さて、そのお金をどうする。

おてんは、実家に行って、借りようとするのでした。

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