わろてんかのあらすじの第二十三話です




わろてんかのあらすじの第二十三話です。

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どうもおてんちゃんのことが気に入らないみたいなご寮さん。

ご寮さんは昔、とっても貧乏で、行商の子として働いて働いて船場のご寮という立場まで上がったお方。

いわば苦労人です。

その苦労人のところに京都からやってきた名門、藤岡屋の女将、しず。

おてんちゃんのお母さんです。

先に風太から女中にされていると聞かされ、おてんを引き取りに向かったしずさんが船場にやってきました。

しずさんと船場のご寮さんの初対面です。

しずは京都の名門の商家のおかみさん。

そのしずに向かって、ご寮さんは言います。

「おてんちゃんのようないいところの娘さんが駆け落ちなんて、恥ずかしいことやと思いませんか?」

確かにそのこと自体は恥ずかしいことです。

では、おてんをお引き取りに来られたのですか?

とご寮さんが顔を輝かせて言いますと、そうではありません。

もちろん、しずにも一言あります。

あの子はうちが大事に育ててきた大事な子です。

根っからの明るい子で、あの子の笑顔が家の中を明るくしてくれました。

でも、あの子は、藤吉郎さんの偶然出会いました。

そして、おてんは籐吉さんといると、もっと笑えって過ごせるって言ってでていったんです。

と言いますと、ご寮さんは、わろておなかが一杯になればいいことですな。

と苦労人らしい物言いをします。

私はね、行商人の子で苦労してここまで来たんや。

食べる苦労もしたことない人に、言われたくないわ、そんな感じの応対のご寮さんです。

しずは、京都からのお土産を差し出しますと、うちがそんな高価なものを受け取る筋合いはありません。

ってご寮さんが言いますと、これは、てんを鍛えてくれてるご寮さんへのお礼です。

って言います。

しずは、一旦藤岡屋を出てったてんに、厳しく指導してくれって感謝してるのでした。

てんは、藤岡屋と縁を切った身、煮るなり焼くなり、河原に捨てるなり、好きにしてくれって言います。

わかりました。

お望み通り、今以上に厳しく仕込みますわ。

って言うご寮さん。

ええ~、これ以上、葵わかなちゃんに意地悪するの~

勘弁してえな。

さらに、藤岡屋しずは自分の息子、新一を亡くしたことに触れ、子供だと思っていたのに、いつの間にか、新一を頼りにしていたことを言います。

いつまでも子供扱いせず、子供を信用しなさい、そういったのです。

これは、籐吉への尋常でないご寮の可愛がり方を、暗に皮肉っていたのでした。

確かに籐吉もいい年。

しかし、跡取りとしては、まだ物足りない。

たとえば美味しい米を仕入れに、北の方に遠出して持ってきたお米。

確かにおいしいんですが、番頭には、「どうやって運ぶんや、これ」

仕入れに運送費を足して、原価が出ますが、原価が高くなれば米価は高くしなければなりません。

今のように流通がしっかりしてなかった時代のことです。

高いお米は売れない、大阪人は味では米を買わない、買うのな値ぇや。

と番頭は指を丸くして、銭の形を作ります。

遠くまで買い付けに行った籐吉はお米屋さんの仕事もうまくいってないのです。

しずはご寮に会った後、てんに会います。

てんにはおばあちゃんが縫った着物を持ってきます。

真っ白な着物です。

結婚式ではありません。

普通は、白い着物は、お葬式に使います。

お棺の中に入る時に、白い着物を着ます。

sinishouzoku

いわば、死装束ですね。

つまり、おばあちゃんは、一度結婚を決めた相手、死ぬまで一緒に添い遂げろ、そういう思いを込めててんのために作ったのでした。

その白い着物を母にもらったてんは、今一度、決意を固めます。

この着物を持って、どんなことがあっても藤吉郎さんと添い遂げてみせる、そんな覚悟をしたのでした。

一方の藤吉郎は、母に言います。

お母ちゃんは、なんでほれたはれた、で男女が一緒になったらあかん、って言うんや。

昔からいっつもそうや。

そう詰りますと、ご寮さんは、昔、お父ちゃんは結婚する前に、惚れた人がおったんや、ご寮さんが言います。

わたしと祝言を上げた後も、その人と続いていて、お店のお金を持ってっては、その人に使ってたんや。

あんたのお父ちゃんは最後まで商人になれなかった、ボンクラや。

だから、あんたをそんなボンクラにしたくはないんや。

・・・でもね、藤吉郎くんも、いい加減、ボンクラだよ。

藤吉郎は、今度は楓のところに行き、「ここから出てってくれ」って言いますと

楓は、「はあ?なんで私がでていかなあかんの?ご寮さんと一緒にてんを躾けたるわ」

あーあ、藤吉郎は楓に逆ギレされました。

さて、一日の仕事が終わり、女中部屋に戻ったてんは、お母さんのしずから受取った白い着物がないことに気づきます。

あれ、着物がない?

おトキは、もしかして、楓さんが盗ったのとちゃいますか?

えー、早速意地悪開始~。

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