べっぴんさんのあらすじの第九十九話です




べっぴんさんのあらすじの第九十九話です。

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キアリスは赤ちゃんの柔らかい肌にフィットしたメリヤス製の肌着が売りです。

そのメリヤスは古い機械でゆっくり作って行く方法です。

で、そのしなやかな肌触りのメリヤスはその工場でしか作れません。

そしてその工場は五十八の代からの付き合いです。

今回工場を売却するという報に接し、すみれと五十八は急いで工場に向かったのでした。

工場は足立部長にフォローしてもらっていたのでしたが工場売却の話は伝わっていませんでした。

 

工場に着いた二人はまず五十八と馴染みの大社長に会い、次に大社長から引き継いだ若社長に会います。

この工場、売ったんですか?

そうです。

実は足立部長は気づかなかったのでしたが大社長が入院したりして実は工場は経営は苦しかったのです。

koujou

売るしかなかったのです。

工場を売るのは仕方ないことです。

そうなると気になるのは売却先。

もしかして売却先で取引が続けられるかも。

そう思ったすみれは、そんならどこに売ったんですか。

今来てますからお会いになりますか?

 

行ってみるとメリヤス工場を買い取ったのは英輔の会社でした。

英輔は今の若社長と知り合い、工場の経営が苦しくなってることを聞いて救いの手を差し伸べたのでした。

すみれは言います。

英輔さん、今まで通りキアリスの製品を作ってくれませんか?

無理です。

今の機械を全部入れ替え、工場も建て替えます。

英輔の存在には五十八もびっくり。

五十八は潔のところにいた英輔を知っていました。

今は立派なファッションリーダーになりました。

しかし、それにしても英輔、天狗になりすぎじゃね?

アイビールックはまあ自社製品やからいいけど、ポケットに手を突っ込んだまま挨拶ってどういうこと?

五十八だってかつては坂東営業部の社長だったんだしね。

ポケットから手を出さなきゃ。

 

でもね、メリヤス工場が苦しいことをわからなかったのはすみれの手落ちです。

なんとかメリヤスを仕入れたいすみれはなおも食い下がりますが、英輔がぴしゃりと言います。

すみれさん、あなたはほんまに人の気持がわかっておられないのですね

うーん、どういうこと?

英輔はまだすみれに未練がある?

 

いずれにせよ、五十八はこうなったらしゃあない。

今後の教訓にするんやな、って言います。

そうなればまた一から肌着を制作のやり直しになります。

 

さて、さくら。

五月の代わりにヨーソローで働いています。

五月は二郎に「もう一緒に住めない、今までありがとう」って書き置きをしたまま出てってしまいました。

二郎は「夢ばっかり追っかけてるからあかんのやろな」って自嘲します。

 

でも、その夢が叶う日がやっと来ました。

ある日、東京からトップレコードのスカウトがやってきたのです。

ヨーソローで演奏は何時から?

ってさくらに聞きますと、もうすぐです。

二人のスカウターは二郎の演奏を聞きますと

「あれが河合二郎か」

ってにやにやしながら見てます。

そりゃそうです、スカウターの仕事はダイヤモンドの原石を探すのが仕事ですね。

才能ある埋もれた若者を発掘し、育て、デビューさせる。

それが芸能界です。

二郎は東京で売り込みに行った効果が今、出てきたのでしょうね。

 

二郎が演奏を終わると、スカウトが河合二郎くんか、私はこういう者だが・・・、と名刺を渡しました。

うちに来ないか、うちで面倒見るよ、と誘ってくれました。

そうです。

メジャーデビューのチャンスが巡ってきたのです。

 

でも、二郎の表情は今ひとつ。

多分・・・五月が居ればな~・・・て思っているのではないでしょうか?

今まで五月と追ってた夢。

二人の夢が叶いそうな時に、肝心の五月ちゃんがいなくなったのです。

二郎はどうするのでしょうか?

五月の代わりになりたいさくらの行く末は?

 

さて、五十八とすみれ、キアリスに戻って紀夫と一緒にすみれの家に行きます。

そこでキヨさんと久しぶりに会います。

キヨさん元気にしとるか?

おかげさまで。

五十八はさくらはどや?

家を出てしまって。

何?

すみれはさくらのことがわからないって言います。

紀夫は今は待つしかないと思っています。

 

そこへキヨさんが、五十八に旦那さんも苦労しましたものねって言いますと、すみれがそうなの?って言います。

なにがそうなの?や・・・と五十八。

え?わたし?

そうや!あんたや!

実は五十八が手を焼いていたのはすみれでした。

「いっぺん、頭の中のぞきたい」って思ってたそうです。

それほど溝が深かった五十八とすみれ。

今では仲良くしています。

なので五十八も一度さくらと話してみたいなって言いますとすみれは、ぜひそうしてください。

 

五十八とさくらの話がきっかけで元に戻ればいいんですけどね。

放っておけば河合二郎と東京に行っちゃうよ、さくらちゃん。

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