わろてんかのあらすじの第九十六話です




わろてんかのあらすじの第九十六話です。

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この番組表作るの難しそやな。

今度、僕にも教えてくれへんか?

そういう隼也を見ながら、嬉しそうに、しかし、力なく答える藤吉。

今度、じっくりと教えたるわ。

今度って言ってもね、時間が藤吉にはありそうもないです。

さて、藤吉が言ってた、100年先も使える漫才を作ってた、万丈目にキースにアサリです。

そのお披露目が風鳥亭の天満で行われます。

リリコも、栞も来ます。

そう言えば藤吉は栞に、北村商店の役員をお願いしてました。

今、興行界では、1番が映画、2番が芝居。

寄席は微々たるもんや。

でも、アメリカではぎょうさん芸人が映画にも出てる。

うちとこの芸人は300人。

栞君のところとうちが提携すれば、おもろいことができるで。

藤吉がそう言いますと、栞も、君の次の一手がそれか?

なら、役員の件、考えさせてもらいます。

なんか、藤吉の遺言みたい。

yuigon

そして、漫才を披露します。

アサリとキースは、どつき漫才で売れたのですが、今度はしゃべくりのみです。

しゃべくりは、落語がなんで長く続いたかを分析して出た、方向でした。

つまり、落語は、話芸だけで、時期の流行を取り入れて、その時々人気をはくしてます。

それを漫才にも応用したわけです。

しかも、漫才の衣装も、蝶ネクタイにスーツ(礼服)と紳士のいでだちです。

そう言えば、昔、やすきよの横山やすしが、最近の若い漫才師の中でも、きちっとスーツ来て舞台に出てる人を褒めてました。

一時期は、紳助竜介のように、つなぎで出てきたりしましたからね。

でも、あの時だって、しゃべくり漫才が基本です。

そして、台本は万丈目、演者は、キースとアサリで漫才を始めます。

テンポのいいしゃべくり漫才。

この関西弁のしゃべくり漫才は、圧巻です。

この関西弁に立ち向かおうと、ツービートのたけしは、俺のことをおいらと言って、関東弁のテンポをあげようしましたが、関西弁にはとてもかなわないと言ってました。

だから、毒舌に向かったんですかね。

知らないけど。

さて、しゃべくり漫才を聞いた、藤吉は、びっくり。

キースが舞台から下りて、「どないだ?」

そう言いますと、藤吉は、こんな漫才は見たことないわ。

キース、アサリ、これからはこのしゃべくり漫才で、天下とるんやで。

そう言いながら、今度は、万丈目の方をむいて、万丈目はん。

ありがとう、こんな素敵な台本書いてくれて。

そこでお願いや。

これからも北村商店専属の作家になってくれへんか?

そう言いますと、奥さんのうたこさんも、わても、居酒屋にもどって、旦那を支えます。

ほな、やらしてもらいます。

どうやら、万丈目は後面の芸人よりも、台本作家としての才能を開花させたようです。

藤吉は、栞くんにも、リリコさんにも、「頼むな、頼むで」

そして漫才推しの風太に、藤吉が言います。

風太、お前の勝ちやな。

この漫才なら100年続くで。

たしかに、大阪のしゃべくり漫才は、正統派のオール阪神・巨人もあれば、だみ声のホ~ホケキョとか、往生しまっせなど広がり、挙句の果てには、ハムの滑舌の悪い芸人までも、しゃべらせ、逆に笑いの幅を広げています。

100年続くどころかどんどんその輪が広がってます。

その基礎を作ったのが、藤吉なんですね。

でも、これだけ遺言みたいなこと言ってると・・・明日あたり死んじゃうのでしょうね。

きっとΩ\ζ°)チーン

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